今回はちょっと趣向を変えて、ブログテーマとは違う話。
突然だが、北原国際病院という病院を知っているだろうか?
私はこないだまで全く知らなかった。それがたまたま、紹介された「北原なう」というイベントで北原先生の講演を聞き、新たな刺激を自分に与えることになったので是非紹介したい。
北原国際病院とは八王子にある、神経外科や救命を扱うそこまで大きくはない病院である。1995年に出来て、まだ病院としても新しい。駅からも離れていて、大学で言うと首都大学東京日野キャンパスの近くなのだが・・・。まぁ、そんなことは北原国際病院ホームページを見てくれればいい。
そんなことよりも、この北原国際病院の北原先生の考え方が面白い。 この北原国際病院の活動ははっきりいって、異端、普通じゃないのである。
「世のため人のため、より良い医療をより安く」
「日本の医療を輸出産業に育てる」
という経営理念の元、医療を“産業”と考え、病院を株式会社化する、入院患者の院内業務への参加、ボランティアに病院内で使用できる地域通貨「はぴるす」発行、カンボジア医療を立て直すべく救命センターを作るなど様々な活動をしている。
学生目線での活動では、八王子を活性化する活動や、病院なのに経営企画部という所があり、医療系やそれ以外の学部からも有償のインターンを募集しており、学生を“インターンだから”“アルバイト”だからという観点ではなく、お金をもらう、ビジネス、という教育を推進している。
講演でも良く言われていたが、「若者よ、もっと社会に怒れ!!」、「考えが、甘い!!」と渇を入れられた。
一応、薬学生である自分は病院への就職などで悩んでいる時期であり、“普通”の病院では収まらない(というか収まれない)のを自分自身でも理解しており、色んな病院を見学して、探していこうという最中にこのような病院に出会ったことは、非常に刺激を得ることが出来た。
しかも、この北原国際病院。
今住んでいる所から、自転車で15分とかの距離なのだ!!
これは、何か縁があるんじゃないのか?
卒論研究もあるが、インターンや病院見学は是が非でも行こうと、現在連絡を取っているところである。
うちの大学で借りて、読んだ本。是非読んでみてほしい。
「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 北原茂実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 新書
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本読んでいる時間なんて、ないよ!という人は、講演動画が配信されていたので、何かをしながらでもチェックしてみてほしい。 東大での講演が見れる。
医療変革のリーダーが語る「これからの日本の医療」とは?北原茂実氏が語る医療のあるべき姿を特別配信!
http://www.carenet.com/utility/kitahara/index.html
北原先生の講演を聞いて凄く深いと思ったのは、先生は医者なのに他の分野の知識を貪欲に吸収しそれを、使うことに厭わない点だ。
医療者はどうしても、“自分は医療者だから、医療の点で・・・とか”考えてしまう。しかし、その狭い視野を取り外せば、様々な人に役に立つことをすることは出来るのではないか?とうことを感じさせてくれた。 そのためには、本当に幅広い知識。それと論理的にに考えることのできる頭。視野を広くもつための経験。などが、必要なのではないか?
物事に答えを見出さずに、色々考えるという点では、マイケルサンデルも面白いよね。自分の意見以外の視点を持つこともできる。
日本についての講義がかなり興味深い。
マイケル・サンデル日本の民主主義(58:57)
マイケル・サンデルの白熱教室@東北大学
【動画】ハーバード大学マイケル・サンデル教授のJustice全編 (第6回迄英語字幕有)
これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 ハヤカワ・ノンフィクション文庫
- 作者: マイケル・サンデル,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
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「追記」
北原先生が新しい本を出したようなので紹介します。また表紙黄色なのか!